2011年12月02日
黄砂の成分

砂嵐は砂漠由来ですが、他のところの物質も巻き上げて遠くまで飛んでゆきます。
写真で特に色濃い地帯は、石炭を多く燃す地帯です。
砂嵐は丁度その地帯を横切るように吹き抜けて行きます。
そこで問題となるのは、石炭の燃えカスをそのまま野積みにしてあるところばかりで、砂嵐はソレを巻き上げて運ぶところにあります。
硫黄・鉛・水銀・ヒ素・セレンなどの毒物ミネラルが、石炭残渣には含まれているのです。
この地帯には火力発電所が多く、その残渣も多いのですが、全て野積みで放置されております。
砂嵐は砂を落としながら、石炭残渣を大量に巻き上げて東へと向います。
海の向うの台湾や日本へと向います。
そこからは砂嵐ではなく「黄砂」と呼ばれ、日本の空を黄色く染めるほど沢山やって来ますね。
毒物ミネラルも運んで・・・それに放射能もプラスされて・・・それが問題となるのは当然の事です。
だが、中国大陸からの距離は、それらの毒物の濃度を薄くしてくれてます。
つまり、ミネラルが有用な働きをするレベルにまで薄められてるという訳です。
日本の土にとっては大変に有り難いこととなるのです。
硫黄や窒素酸化物は酸性雨となり、山の木々を枯らしたりはしますが、蘇生化に必要なミネラルが運ばれてるゆえ、将来的には楽観していて良いようにも思えるのです。
20世紀後半に日本列島に運ばれた核実験由来の放射能は、日本人の身体にある程度の放射能抵抗性を備えさせてくれたと見ることもできます。
そして、福島の洗礼が、ある程度準備された所と時を選んで待ち受けていました。
こういう流れは、極度のパニックになる必要は無いことを告げてくれてると思う訳です。
黄砂の問題点は多々あるのですが、恵の砂嵐でもあることを見る必要があります。
Posted by 笹舟 at
00:38
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