2013年09月26日
一つの糖鎖の価値

植物の変異です。
アラビノースという糖を少なくしただけで、植物は100種類もの特異的な変異を起こしています。
この場合の特徴というのは、複雑な遺伝子操作をせずとも、植物の変異株を手にすることができるのが利点です。
遺伝子操作は行ないますが、アラビノース付加酵素の生成を促す遺伝子のカットだけです。
これで面白い変異株(柔らかく食べやすい野菜とか)が出来たら、再びアラビノース付加酵素の生成を促す遺伝子を戻してやれば、その変異株は固定した種となります。
遺伝子工学と糖鎖工学のコラボでの成果は何をもたらしてくれるのか。
遺伝子操作だけの変異だと科学者は面白がって、「人間とブタの合いの子」 みたいな異様な生命体を創出して、その処理に困るのですが、この場合だと、種の記憶はそのままで、殻の柔らかいクルミやクリなんていうのが出来そうで、感覚に優しい感じがしてよろしいです。
それにしても、たった1種類の糖が欠乏しただけで生体に色んな変異が生じるということは驚異であります。
糖鎖の欠乏・不備が大病の原因となることは知られてきましたが、そのメカニズムは複雑で解明に手間取っておるようです。
人間の体は、米や小麦で炭水化物・糖質を摂り、全ての種類の糖を作り出せるようになってますが、条件次第で数種類の糖だけしか作られないというアンバランスが生じます。
例えば、セカセカ動き回ってばかりいる人は、ブドウ糖ばかり作ってしまって他の7種類の糖作りは疎かになるといった具合です。
バランス良く糖を配置するには、瞑想状態のような安静の時を1日に必ず設定するようにせねばなりません。
その行程は複雑過ぎるゆえ、動き回ってれば、それに必要な糖だけが優先して作られるだけとなってしまいます。
そして、それが現状、多くの人達の姿です。
糖のアンバランス・・・それは病気を加速させる事になります。
体内情報回路が切断されてしまうから・・・ま、そんなトコで^^
Posted by 笹舟 at 22:31│Comments(0)